維新の党の内紛ドロ沼化 再び“6億超”政党交付金[2015/10/15 11:52]

 維新の党の内紛がドロ沼化しています。橋下大阪市長の新党に参加する片山参院議員会長らが、政党交付金を受け取れる分党を求めてきましたが、決裂。大阪の新党側は、松野代表ら執行部の交代を訴えました。これに執行部は猛反発。片山氏ら3人の除籍処分を決めました。5日後には、再び6億6600万円余りの政党交付金が交付されようとしているなか、内紛の行方はどうなるのでしょうか。

 (政治部・岡香織記者報告)
 執行部は、14日に除名した3人に加えて、全体の半数を占める大阪系の地方議員ら約160人を除名することを決めました。
 維新の党(執行部側)今井幹事長:「明らかにこれは敵対行為だと判断せざるを得ないと。我々もそれに対抗措置を講じざるを得ないと」
 執行部は15日午後3時から、大阪系以外の議員を集め、これまでの経緯を報告します。執行部としては、今後の国政選挙で対立候補を立てないことなどを前提に、政党交付金の一部を分けるという譲歩案も模索していました。しかし、江田前代表らが「交渉に応じるべきではない」と主張したことから破談となりました。一方、大阪系も政党交付金の分配を求めていて、あらゆる手段で分党に持ち込む考えです。まず、松野代表の任期は先月末で切れていて、「執行部は存在しない。除名処分も無効だ」と主張しています。そのうえで、今月24日に臨時党大会を開いて執行部を入れ替え、分党を議決する考えです。双方が法的措置も辞さない構えで、野党再編どころか長期戦の泥仕合になりそうです。

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